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  • 2018/03/17/Sat 16:08:12
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  • CATEGORY:洋裁


今週私は刺繍をさぼってたのですよ。縫物してました。
デニムで作ったバルーンパンツと赤いTシャツが2枚ずつ。
これらはお世話になった方へのおすそ分けと娘らのもので
お世話になった方がたまたまお誕生日で「イイ事したな!」と
刺繍をさぼった良い言い訳になっております。
パンツとTシャツはさほど時間かからないんですよ。
おすそ分けしておいてナンですがカンタン仕様ですので。

して、今週のメインはコレでした。じゃじゃーん!次男コート!
(何着作るんだよ?て感じですが春先・秋用の一重のものを持ってないのです。)

kc2_R.jpg

島崎隆一郎さんの「男のコート」のカジュアルなショートトレンチ。
ホントのトレンチコートに比べるとベルトパーツや肩章を省略したり簡単なものに変えて
随分単純化させてあるのですが
私は布の選択をやや誤っており、大変苦労いたしました。
あ、色が明るめに写っていますがWildberryさんの双糸チノクロスのキャメルカーキの方で
かなり濃いめの、奇麗な段ボールみたいな色です。(良くない例えだな)
この布、例えが悪かったですがすっごい綺麗な艶のあるツイルで
パンツにするより上着に使いたい気持ちになる布で上着に使ったわけですが
これが苦労のもとで。
大変しっかりとした高品質の布なので細かいパーツに布が重なるとさあ大変。
ガンバレ私のミシン!とゆっくり目の速度で縫うしかありません。
そうそう、布が厚いので針は16番を使いました。
なのでステッチの時だけ針を付け替えて、などという手間が無かったのが救いです。

P3170011_R_R.jpg

うちの次男は「キレイめ」なのが好きなんですが
しっかりした布なので裏地をつけず、
今出来立てほやほやをアイロンもかけずに撮った写真はまさに探偵のよれよれコート。
めっちゃカッコいいですよ。(写真ホントにくしゃくしゃよれよれだ…)
裁つ前に一度洗ってますが、
このコート3回くらい洗ったらかなりいい感じにくたびれるんじゃないでしょうかね。

P3170012_R_R.jpg

ダブルステッチだからかステッチ糸(絹の30番)2本じゃ足りませんでした。
この「男のコート」の本に載ってる箱ポケットの作り方は
いつも「イマイチ好きじゃない、上手くできない」と思いつつ
パターンを取り直して別のやり方でやったりせずに結局踏襲しているのですが
今回初めてウールではない、しっかりした、布目のぐしゃぐしゃ動かない布で作ったら
なかなか綺麗にできてます。
次男はポケットにもの入れない派ですが
あんパンと200mlパックの牛乳は余裕で入りそうな大きなポケットです。

P3170013_R_R.jpg

ほら、胸の所の風よけフラップだとかにこの肩章代わりのタブ。
こういうのの縫い代が何重にもなっており、その上に「袖ぐり上部ステッチ」とか結構辛いです。
布がしっかりしてる分袖付けの時も待ち針で左手が痛かったです。
(あ、袖付けというのはこの場合、
穴の開いた身頃に筒になった袖を中表でセットして袖側を見ながら縫うのですが
布が固かったり袖が細かったりすると難儀な作業なのです。)
今回は布の厚み・硬さでさすがに手縫いボタンホールは諦めました。
ちょっとカッコよく作ってみたかったですけどね、
待ち針打つだけでも左手に刺しまくりましたからね。
そのくらいしっかりした布でございました。

裏襟にもいっぱいステッチ入ってなんか本格的です。
写真撮り忘れましたが背中はセンターベンツに脇布との接ぎはダブルステッチ、
バックヨークもついてる本格派。細身な感じがします。(まだ次男に着せてみてない)

この「男の…」シリーズは読むだけでもとても楽しい蘊蓄の詰まった本なのですが
いざ作り始めると「初心者お断り」とか「そんなの当然でしょ」とか「これも判らないの?」とか
「修行が足りないね」的な
挑発的な誤植、じゃないな、説明の抜けてる部分がちょいちょいあったりします。
基本的な手順を身につけていれば普通に乗り切れるのですが
「これを解説するならこっちの作業の補足や理由をつけるべきだろ?」
などといつも感じながら縫っています。
結局何通りかのやり方を知っていたり実際やったことがあればぴんと来ることばかりなのですが
1冊の本には圧倒的に入りきらないわけだしありすぎても「どれ選んだらいいの」ってなりますし
色んなデザイン入れると説明少なくなるし、で
まあこちらの方で本が要求するレベルに合わせるしかありません。
しかし何度か作れば内容は身となり実となり本を開いて作ることもなくなります。ガンバレ私。

パーツの多さに型紙を写し取っている時点で後悔が始まった初トレンチですが
丁度次男が帰ってきたので着用写真撮りました。(セーターの上だから何か変だけど。)
こんな感じ。

ka3_R.jpg 

後で背広の上からも着てもらったのですが背広の上からだと少し小さいかな。厚いからなあ。
まあ羽織る分には問題無さそうです。細めの袖でも袖は裏布をつけたほうが脱ぎ着はしやすそうです。

襟の感じはさすがにカッコイイですね~。
(あ、後ろに掛かってるの私のステンカラーコートです。もう何年前に作ったことやら。)

kaku3_R.jpg

ホントはこういうのは長男のほうが激しく似合う体型なんですけど
彼は着ないんですよね。ていうか家にいない。三男には早すぎだし。
そういえば私はMパターン研究所のトレンチの型紙も持っている(はず)なので
薄手の布で(サマーウールとか?)娘のコートも作りたい…という妄想と希望だけは持ちつつ
仕事に戻らねば。


*******
前回のお揃いシャツ、注文主さまがあるご夫婦にプレゼントなさる予定のシャツなのですよ。
抽選だったし、制作まで2年以上経ってしまっていて本当にお待たせしてしまったわけですが
それを注文主さまへ発送するときに
「最近(プレゼントする相手のかたが)涙もろくなっているのでシャツを見て泣いちゃうかも…楽しみ!」
と教えてくださったのですよ。
今までも「彼女にプレゼント」とかそういうシャツはいくつもありまして、
(一番初めのシャツがそれだったもんね)
そう聞くと、万一私の刺繍のせいで失望されたら一大事ですから
そりゃー緊張して責任感じて作ったもので、
「気に入ってくれたよ」のお知らせいただいた日にゃあふやけるくらい安心いたしましたが
私今回初めて一緒にプレゼントするワクワク感でものすごく楽しみになっています。
いつもの「もし刺繍を気に入っていただけなかったら」という不安は
注文主さまの送り先ご夫婦様への思いやりで全然カバーできる、となぜか確信しているのです。
で、「泣いちゃうかも…うふふ」みたいな、
なんか窓の外からそっと覗いてる気持ち悪いおばさんになっておりますが
何か、なにかね、注文主さまの楽しい気持ちやきっと喜んでくださる相手ご夫婦の気持ちとかが
すでに伝染してね、とってもあたたかい空気に包まれてる気分なんです。

******
誰かに何かをするときに「相手を思いやる」こととはちょっと別になりますが
さっきの「泣いちゃうかも…うふふ」と相手の反応を考えたりすることってありますよね。
私も何か子どもに作ったりするとき、「喜ぶかな?」とか「着てくれるだろうか」とか
すごく考えます。
元がネガティブなものですから相手が子どもじゃないと、とたんに
「こんな事したら迷惑だろうか?」とか「ハナもひっかけられないかもしれないな」とか
一旦は暗い想像をしたのち「でもやっぱり送りたいな」と一山ふた山超えて行動したりするわけです。
その時の相手の反応を想像する行為は「相手を試すこと」ではないです。

以前、私の尋ね方が悪くて、相手が「自分を試された」と思ってしまったことがあります。
私には全然そんなつもりは無くてそう言われてその時ものすごく驚いたのですが
試験とか面接とかでもない場面で「人を試す」って人として最低ラインだな、って感じるわけですよ。
私は「そんなことする人と認定されたのか?」って思って当時激しく腹立たしく悲しく思いました。
それからずっと、「試していたことになるのか?いや、試してなんかいないよ」、
「私そんな人じゃないよ!」とずっとその時のことを長いこと悩んで考えていて
まあ相手がそう感じてしまったのだから私が鈍感なだけなのかもしれませんが
とても納得することなどできませんでした。

それが先日お友達とおしゃべりしていた時にそのお友達が
「私は今日3度も神様に試された気がする出来事があった」って言うんですよ。
つまりそれはとっさに、いわゆる「正しい行い」が出来るか、という場面に出くわしたということで
それなら私もありますありますよ。たとえば
駐輪場で自転車が将棋倒しになっていたら全部直すか?とか
出かける途中で道に落ちていたゴミを拾うか?みたいなやつね。
ああいうのはなるほど、「神様に試されて」いますよね。(とくに宗教してないけど。)
こういう風に人を試していいのは神様くらいだよね~…と言われた時に
何かものすごく気持ちが軽くなりまして
急に「あの人が私に試されたと思ったのならそれでもいいや」と感じ
(あ、別に私が神様だってわけじゃないですよ?)
同時に「(その人にとって)自分が最低ラインの最悪の人でもいいや」…って思えたんですよ。何故だか。
それまでずっとその状況をどうしても受け入れられなかったのが
突然それで構わないとフェイズ変わっちゃいました。
私が神様に試されてたのかもしれないって思ったのですよね。
別に自分の失言を認めるとか相手の言葉を許すとかそういうのじゃないのだけれど
「どうしたらいいのか」以前の「どうなったらいいのか」もよくわからなくってもう疲れていたのが
ぱああっと救われた気持ちになったのです。
何かを試されているのですよ。神様に。

自分を「最悪の人」でもいいや、と思ってしまうと結構気が楽です。
その人に対してもう何かを取り戻そうとかいい人ぽく見せようとか努力しないでもいいです。
それよりワタクシなんぞに「試された」と感じるほうが何かとても不憫です。
大体普段の生活で、何かの試験でもないのに
神様以外に試されてるなんて感じることってあんまりないです。
その人はいつも「誰かに、何かに試されているかも」などと感じて生活してるのでしょうか。ストレスフル。
それとも誰かに何かを試されて酷く嫌だったりしたことがあったのでしょうか。(でも私は試してないよ!)

で、はた!と気が付いたのですが
私はその人にとってきっと今も「試す人」なので(くどいですが試してないですよ私は)
私が何をどうかかわろうとその人にとっては「また試されてる」と感じるのかもしれない…ならば私は
もう何にもしちゃいけないってことになるのですよその人に。積極的に「待つ」なんてのもいけません。
今頃判って遅いけど(ごめんね)、出来ることは「何にもしないこと」となります。哲学的。
ま、最悪の人なので何かしちゃうかもしれないけど
今はまだ神様に試されていればいいかなあと思ったりしています。
相手に対してなにかもやもや思うのではなくて
これは神様に試されているのだ!って対象変えちゃうというか
「神様ちょっとこの試練大変そうです…」みたいな。

時々日常に登場していただいて、色々背負ってもらうために神様っているのかなとやけに納得しています。

<追記>
神様に何を試されてるか?
…誰かからの小さな信頼を失ってしまっても同じところに立っていられるか・・とかかな?
白黒つけずにグレーを抱えていられるか、とか?

COMMENT

とっても素敵!!

コートとっても素敵です!!
こういうトラディショナルなコート素敵です。大好き!
襟のステッチとか凄くかっこいい!!
この形でビビッドな色があったら間違いなく買っちゃいます。(派手好き)
小柄なのでこういう男性用のかっこいい洋服とか靴とか手が出せなくて悲しいのですが、自分で型紙を直して作ることが出来れば、派手な色のコートも思いのままなのですよね。なかなかこういう工程の多いお裁縫は挑戦する勇気が出ないのですが、いつかやってみたいと思うことの一つです。
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