• 2017/07/29/Sat 10:21:58
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  • CATEGORY:刺繍とか


毎日暑いです。
普段恐ろしいほど出不精なのに、この夏は本を販売し始めてから1週間、
「たとえ1冊でも毎日発送!」をモットーに毎日郵便局へ出向いています。
(1冊ってことはないですがもうすっかりご注文は落ち着いております。ひとけた。)
で、朝の8時55分から郵便局が開く時刻に合わせて自転車ダッシュなわけですが
たった15分ほどの往復で「疲れた~暑い~」と汗だくで
ぱっと刺繍に突入するのが難しいざんす。夕方ゆっくり行ったほうがましか?

Etsyでは送料はエアメイル印刷物第二地帯の870円で封筒代合わせて900円ということに統一しています。
この人はEMSでこの人はSALで~、とかやってたら絶対間違うなあと思ったからです。
今のところ見事に「私がちょっと得する第一地帯(アジア)」が夕べ初めて一つあっただけで
「私がすごく損する第三地帯(アフリカ・南米)」が一つずつ、のほぼすべて第二地帯。どんぴしゃです。
でも奥さま、恐ろしいんですよ、「今日は13通♪」なんて感じで送料1万円越えです。
Maryさんのレビューの日なんて送料だけで6万円とか、
その場で現金で送料いただいてるわけじゃないですから今週私の通帳、日に日に寂しくなりました。
今日印刷代金支払いして(月末締めなんですね)すっからかんに。ひー。

そんな具合でなかなかアルメニアにゃんこが出来上がらなくてブログを更新できなかったのですが
「ちょっとご意見欲しいわあ」なことがありまして出てきちゃいました。
なので「アルメニアにゃんこ」のかわりに
猫写真家のばんさんが撮ってくださった、
ばんさん作の額縁にばんさんが額装してくださいましたばんさん家の「はなちゃん」刺繍など披露。
(どんだけばんさんにお世話になってるんだ!?)
これは本に刺し方を載せてるにゃんこです。「アンカー」の糸を(全部じゃないんですけど)使ってみました。
Granny'sさんにて展示中でございます。

DSCF6742_R.jpg

ばんさん家のはなちゃんは大変なフードファイターだそうなのですが
とっても上品チックなお顔立ちで「漫画に出てくる優しいお嬢様風」と次女も絶賛のかわゆさ。
そういう風に思った通りの刺繍になっているところが我ながら面白いです。

さあ、今日の日記は久しぶりなので長いですよ~。

******
さて、私は本を作ろうと思った当初「200~300冊くらい」って言ってました。
実際200冊だったらもう無くなってました。(それはそれで嬉しかったかもですが。)
しかしですよ、本作りも押し迫ったころ、さて何部?と決めるとき
300冊では?400冊では?500では?といろんな見積もりを出していただきまして
するとですねー、「たくさん作れば作るほど単価めちゃくちゃ安くなる」と聞いてはいたものの
その加速度的な数字が恐ろしいほどだったんですよ。 
もちろん印刷所によって違うでしょうけれど
300と500で数万ほどの差だけどさらに同じ差で1000刷れる、みたいなことが分かったのですねー。

ものすごく悩みました。大した差のない値段ですから「そんならたくさん刷ろう」って思うけど
実際すぐに全部なんて売れるわけじゃないんですから下手すると何年もひと部屋無くなります。
今はね、全然売れなくて全部在庫で20年、などとなったりしても
「私の棺桶にすればよい」くらいな気持ちですが(諦観じゃないですよ?この本が大好きなんですよ!)
当時はそりゃー悩みに悩みぬいたもんです。ほかの見積もり聞かなかったら300で行ってたと思います。

結局命知らずなことに1000冊刷りました。
半分売ればすっかり赤字解消黒字転向なのでその辺が目標ですが半分売れるかは疑問です。
コミケの人たち尊敬します。
あ、その金額に自分への時給は勿論含まれていませんよ、自分はタダ働き換算でですよ。
なので500冊から先がやっと私への報酬です。報酬払われる日は来ないんじゃないでしょうか。
1000冊ってすごい量です。でも対象が「橿原市民」で1000冊売る、とかだとなかなかディープな気持ちしますが
対象はアラウンドザワールドですのでそう考えると少ないです。無いのと同じくらい。
もうあと800しかない。と言えなくもない。悩みなんてちっぽけ。(励まし)

実際、初心が「赤字で構わない、良い本を作ってみたい」という自分へのプレゼントでしたし
ただその量が思ったより大量になっちゃっただけで
「全部売らないと食べられない」(余裕はないが)とか「命がけで借金して作った」とかじゃないのだから
そんなに切迫した気分ではありません。
スタートダッシュはそれなりにあったけどこれから売れない日だってあるでしょうから
平均1日1冊で3年で売り切れたら御の字、多分10年くらいかかるかな?
てな気持ちで毎日発送しています。これでいいのだ。

そこへですよ。販売開始の5日後くらいにこんな話が来ましたよ。
「その本の英語版(英語版しかないよ)をUKやUSで売ることに興味あります」だと。
いや、もう英語版をUKやUSにも売ってるんですけどこれはつまり
「今自費出版してるその本の版権欲しい」てことです。

まず当然ですがこれはもしかして私がカモにされるお話かな?と疑いました。
相手の会社を調べたりいつもの編集者さんにソッコー相談して情報を集めました。
するとそこはUKのかなり大きな、そこそこ歴史もあるクラフト系の出版社で
きっとオリジナルもたくさん作っている(と書いてあった)けど
他の会社からの既刊の手芸本の版権を手に入れて
そのまま・あるいは編集しなおし、のようなことをした本も「その出版社製」として
多数出しているところだということが分かりました。
雄鶏社のものを現在ヴォーグ社が出してる、というような。

手芸の洋書について私はさほど詳しいわけじゃないのですが
手芸本はどうも、表紙全然違うけど中身一緒、とか
手芸雑誌の2冊分の特集をイイ感じの1冊にまとめた、とか
そういう「編集しなおし」的な、中身は新しくはない本が結構あります。
日本の手芸本も海外でちょこっと編集しなおされたものをよく見かけます。(あ、ネットでね。)
まあ、その国の人の好みとかあるから文芸作品みたいに「そのまんま翻訳」というほうが珍しいでしょうけれど
そういうことを私の本でもやりたいんだけど?という申し出なわけです多分。

私はUKのひともUSの人もAUの人もドイツの人もフランスの人も中国の人も韓国の人もロシアの人も
(あと今回はイタリアとかオランダとかハンガリーとかアルゼンチンとかニュージーランドとか
南アフリカとかにも送りました。多岐にわたっています。)
どこの国の人も個人的にかかわってきた方はみんな親切で明るくてほめてくれて好きなのですが
ヨーロッパの「会社」はちと苦手です。
いつも「おめでとう!あなたが私たちと仕事ができることを祝福してください」ってメールが始まってて
ハァ?てなります。(それで真似っこ製品もう作ってたりするから驚きます。この初動が受け付けられない。)
で、それは置いといてー、今回はそんな大きな会社が声かけてきてくださったのだから
ホントは「私の本て結構イイのかも?」とかちょっとは喜んでもいい案件なのかもしれません。
でもね、私は全然喜ぶ気持ちになれないのですよ。ここからが問題よ。

*********
彼らの主張は「その本自費出版だからかすごい高くてみんな買うの躊躇するけど我々ならもっと安く、
そして大きな市場ですごくたくさん売ってあげることができる。そしたらあなたも印税入るし有名にもなれる」
みたいな感じです。
もちろん「自分たちは版権あるから好きに何度でも改変して儲けられる」なんて言いません。
そんでもって、版権を譲渡しても「あなたが在庫を売るのを許可します」ときた。
(これ、「あなたが在庫を売ることには何の問題もありません」とか言い方あるだろ?て思いますが
allowでした「We allow」。←こういう単語にいちいち突っかかるところ生粋の古い日本人。)

え~と、一応「この本は価格を下げさえすれば結構売れる」と踏んでるんですよね?
彼らだって売れそうにない本の版権にお金は出さないでしょうし、何より私の方から
「版権買って!たくさん売って!!有名にして!印税頂戴!!」ってお願いしてるわけじゃないですよ?
だけど「いろいろプラン練りたいから本1冊送って」って書いてきました。
そういうの、こういう業界では普通なんでしょうけど
決して私が持ちかけた、私が希望してる話ではないのに「送れ」と?
まだビジネスパートナーでもなんでもないんですよ?
個人だと思って、日本人だと思って舐めてんでしょうか。
いや、そこまでは…島国根性スゴス!あ、相手も島国!

この時、この人たちは「自分でお金払って定価で買って読んでみる価値は無いな~」と思ってる本を
他人には売ろうとしてるわけで
つまり「安くたくさん作って安い値段でたくさん売る」こととか
「本の内外で費用の圧縮できるところはできるだけ圧縮して価格下げること」が
この人たちにとっての「価値あること」なわけ?
最初に本作った人たちの努力や工夫に対する敬意全然感じられないですよね…。
実際版権買ってもらったほうには感謝されてるかもですが。

…と考えたらなんかもう私の大切な大切な本を大事に大切に扱ってもらえる気が
全然しなくなってしまいました。
私、棺桶にはしても「たたき売り」する気ないのです。
せめて細くても「金づる」らしくもうちょっと大事にしてほしいです。
ここまで私、どっか間違ってますかね?悪意にとりすぎ?
分かりやすい敬語のないメールからは私が善意をくみ取れないだけなのでしょうか。
つーか海外ビジネスメールは全部こんなもんなのは知ってるけど、私がいつもやってる対応と違いすぎるので
どうしても心を開くことができないのです。ていうかこういうビジネスに心底向いてない。

私の「ご意見伺いたいこと」というのはもしこんな風な話が来たとして(別の国の言葉での翻訳とかね)
私がその話に乗りたいと思ったとして、そうなると絶対に価格は安いものになります。
今の値段は手芸本としては法外だもん。(でも2冊分くらいの価値があると私は思っています。)
そんな話が進めば勿論紙と印刷のレベルはずっと下がりますが
(だってこの本、「紙と印刷の神」の選び抜いた紙と神の手による特殊な印刷技法の
メイドインジャパンなんだもん。真っ先に削られるのはここ。)
それは廉価版だけを手にした人にはわからない差であるし、
高い価格で私から買ってくださった人のためにはかならず「マイナーチェンジ」が必要だと思うんです。
例えば刺繍が1つか2つ少なくなってページ数減らすとか、2冊に分ける、みたいな。

このようなマイナーチェンジ、すでに本を買ってくださっている方がたなら
どの程度あれば「許せる」と感じますか?これがお聞きしたいことです。
印刷がちょっとなあ、ってくらいで半分のお値段だったら安いほう買いたいかもですよね。
そうなってしまったら私も申し訳ないのでもう少し内容を減らさないとイケナイ、と感じます。
でも正直内容でもハード面でもランク落とすくらいなら「そんな本作るな」て思ったりもします。

それになによりオリジナルが売れなくなるのも私の楽しみ減ります。
版権を売った代金とその後の印税で徐々に穴埋めできるものかもしれませんがそういう問題ではなく
私の本の廉価版が私の本のライバルになるというのがなんかもう何やってんだって感じなわけです。
このほかにも「すでに高額で買ってくださったかたがた」と「私」における
「損」と「得」を思いつく限り列挙してここ3日くらい悩んでいます。しかも楽しくない気持ちで。
↓ここからさらに完全に独りよがりな言動です。

******
本の嵩が嫌いで電子書籍大好き、な人は別として
私はあの本の感触、大きさ、厚み、重み、しなやかさ、印刷の美しさを知ってしまったら
高くても「こっちがいい」って皆さん思われると信じてます。
(そだ、B5判て日本独自のものだそうだしちょっとコストかかるんだそうで
この形自体も変わるかもです…。全然別本だよ。)
バーコードも入ってなくてカッコイイです。
毎日発送するのに本を袋に入れたり、という作業をしますが
毎日触るたびに美しくしなやかで「いい本~」とうっとりします。
「本は内容が命なんだよ」というのはまあもっともですが
せっかく「もの」なんだからものとして丁寧に作られたもののほうがより良いでしょ?
あんなに気持ちのいい本もあんなに刺繍自体が美しく印刷された本も私はほかに見たことありません。

話戻りますが私その会社へ結局本を1冊送ってみたんですよ。
実物が「やっぱりこれではダメ」となれば致し方ないですが(それもものすごく失礼な流れですよね?
プライドの高い年増女をナンパして奢らせて捨てる、みたいなかんじでしょうか。言葉悪!)
もしかしたら素晴らしいプランを考えてくれるのかもしれないし
(すっごい高額で版権買ってくれるとか←ないだろ)
まあ今後似たような交渉事があったときの参考にもなると思ったし
それになにより「アートとクラフトの本専門の出版社」と自称している人たちが立てる廉価版プランで
本の専門家である自分たちが作る予定の本が、安いのだから仕方ないけどどれだけ差があるものなのか、
どれだけ私が私なりに贅沢に作ったものをランク下げようとしてるのか実感してもらうために
あの高級品を(プロならこだわりの違い分かると思う)見せつけてやれ!という意地で送ったのです。
東洋の無名のおばはんの意地ですな。
本代金と送料分くらい私のためのプラン練って働いてくれてもいいと思います。

ありがたいことにこの後もし交渉とか契約、などという事態になったら協力してくださるプロ助っ人が現れ、
今までの2通のメールを見ていただいたところ、
私が「本送ってきたらさっそくなんか提案してみます」って読み取った文章、
実は「本送ってきたら正式なオファーをすぐに送ります」でした。
え?こんなんじゃうかつになんでもOK出しちゃいそうなとこでしたね、私。
ほかにも絶対しちゃいけないこと、絶対相手につけなくちゃいけない縛りとか聞いて
「知らなかったら大変なことに…」と戦慄しましたね~。そりゃー相手も舐めるはずだ!

ということで正式オファーと練ったプランを聞けば
相手が私を完全に舐めてるか実は全然誠実かが初めて明らかになりますし
返事は助っ人である版権の専門家さんに全部相談して決めればよいのです。
まだ「キミに決めた!」となってないんですけど「海外出版のエージェント」を立てるのお勧めされました。
「代理人」です。…第二のFっち先生てこと?なんか私「やりて」の人みたい?ちがうな、
「やり手に取り囲まれる何にもわかんない人」だ!すごい~。ドラマみたい~。
ホントにまた「洗濯機の中に放り込まれたぼろ雑巾」状態になってます。人生いろいろ。
大体まだ売り出し1週間なんだからあわてて何でもやりこむことない
まあちょっと落ち着けや・・・と自分を諭したりなんかする週末です。

本が出来上がったところで「私の今年終わり」と言っていましたが
後半すぐにやおら持ち上がった版権問題で、えーどうなるどうなる?私も気になるー、と
なかなか今年終わらないですね…。

ところでこの話が結局無くなっても、他からこのような話が二度と来なくても
別にそんなとこ目標地点じゃなかったので私が残念がったりする必要はないのですよね。
それだけが救いです。
私の目標地点は500冊です。ご協力お願いします。

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