• 2014/10/15/Wed 18:38:17
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  • CATEGORY:刺繍とか

今日は刺繍だけ仕上がっている猫がいるのですが
まだシャツになっていなくて画像は明日頑張ります。

8月に受けていた刺繍の図案集の追加の仕事で
(私にとって)大変ハラダタシイ事態になっており 
それについて私にできることが終わったので
毒を吐きにまいりました。 以下毒。長いです。



本当は9月中旬以降に締切第一弾がありましたが(中身のページの撮影のため)
シャツ製作と9月に1泊だけでしたが大事な旅行があったため
猛スピードで8月中に仕上げました。
で、中身の撮影の後、以前と同じスタイルだと使用例として
実際の小物(服だとかストール)に刺繍するというのがあり、
さらにその後だったかその時一緒にだったかに
表紙の仕事がある時がありました。
いずれも締め切りまであまり余裕のある物ではありませんでしたが
刺繍するのは小物が3点くらい表紙は1~2点ですし
何と言っても今みたいに他の急がねばならない仕事がある訳でもなかったので
間に合わないという事はありませんでした。

今回はその「小物に刺す」というのがありませんでした。
他の人たちはあったかもしれませんし、そういうものは入れないスタイルになったのかもしれません。
その辺は全然判りませんが
時間的に「私は小物無いんだ」ともうどっぷり安心するくらいの期間が第一の締め切りから開いていまして
もうすでに図案の事は忘却の彼方でありました。

10月の始めに母が熱を出しまして入院し、
容態はすぐに安定したのですが先週見舞いに行きました。
母は元気で機嫌も良く安心しまして
そしてその日は日帰り上京し始めてから 初めて人と会う約束もあったりなんかして
ヤレヤレ疲れたけど楽しい気持ちで帰って来ましたら
留守中に その、図案のなにかの依頼の電話があったのですね。

で、翌日改めて電話が掛かってきたことには
表紙には本文のページの刺繍を切り取ってレイアウトする作りだが
1点だけ色を変えて新たに刺繍し直してほしい、とのこと。
締め切りは大変タイトでしたが
1つだけなら出来る、と図案も確認いたしましてお受けしました。

しかし翌日送られてきたものには「印刷で背景の色を変えるつもりだったがあまり上手く行かないので
あと4つも別の色の布で刺してほしい」との指示と布が入っていました。
その日私は刺しかけの猫をまだやっていて「これが終わってから」と思っていましたので
取りあえずまだその別布に手を出していなかったのですが
また電話があり「このような事態になったが初めに指示した刺し直しを含めて新たに4点も別の布で刺し直して」
という依頼。
全部で8点ですがそのうち2つは2つのモチーフを一枚に並べているので全部で10点です。
え!?10個?10個って1ページとおんなじ分量です。しかも自分的に面倒なモチーフばっかり。
これをそんなに短期間で出来るか?いや、指定の期間でも出来るけど
その間ねこシャツがまた滞ります。それを避けるにはまたもや猛スピードを出さなくてはなりません。
でもさ、でもねこシャツの約束の方が先なんですよ。
表紙は1点っつうから受けたわけですよ。10点は出来るかわかんない、というか
「後の方の4点は出来るか判りません」って答えましたよ。やってみないと判んないですそんなの。

猫は刺繍だけ刺し終えて一旦休ませておいて
問題の別布を見分しました。
4つに適当に切った布の中央に刺繍をコピーして切り取った物がマスキングテープで貼られており
「ここらに刺繍しろ」という仕組みなわけですが
え、ちょっと待ってよ、この布ツイルではありませんか。
ツイルというのはジーパンみたいな綾織の布で
普通の平織の布は縦と横の糸がそれぞれ上下上下と組まれていますが
綾織は上上下上上下、お隣は上下上上下上という具合に織られていて全体に斜めの柄に見えるのです。
で、何が問題化というと厚手のぎっちりした綾織り布などは別ですが
ブラウス位の布だと織の組織が動きやすい、えーと、「ココ」と狙って針刺したのに何か糸が動いちゃって
思った通りの所に刺せていない、という訳です。
裏に芯とか貼ればまたちょっと違うけど
なんで実用例でもない急いでやり直さなくちゃならないその布がわざわざ上手く刺せない布なのだ!?
しかもしかもそのコピーの貼ってある場所が全て布の裏側です。
これ態となの?何か意図あって裏側に刺繍するの?
編集の人に朝からメールしたけど(お休みだったので申し訳ないけど)
なかなかお返事も来ないし 仕方なく新たに送られてきた残り4点用の布の方からやることに。
(やれる、って返事してない方です。しょうがないですよね、時間ないし)
ところがこっちも大問題です。線で描いてバックステッチだけ、なんて柄なら大丈夫ですよ、図案あれば。
しかし刺し見本として送られてきたのは私が提出した刺繍のコピーをさらにコピーしたらしきもので
その印刷がひどい。図案の形もあやふやだし第一色が全然判らない。
そんなのお前が悪いと言われるかもしれませんが
私の刺繍ってグラデーション多用しているじゃないですか。
そういうのが全く分からなくなった印刷物付けてきて「コレさせ」と言われても
なかなか難しいですよ。刺した本人だけど。
おんなじ物を刺繍しろ、というのならせめて原本付けてくださいよ、ってなものです。
印刷良かったら微妙な色の変わり具合とかも まだましに再現する努力できますよ。
でももう全然ダメな印刷物だけで一体どうしろと。

やりましたけどね。なんか別物になっちまった気がします。
そうこうしてるうちさっきの返事が来て「裏側になっていたのは意図してそうしたものではない。表にやって」と。
こっちは下請けなんですよ。こっちがこんな布ヤダって思って、ましてや提言しても
そんなの通らない訳です。全部刺繍やらない人たちが決めて「これにこれ刺して」って来るの。
細かい刺繍を革に刺せ、って言ってきたときもあった。やらなかったけど。
平織の刺繍布だってすごい斜行してるの。直してから刺すけどさ、
指定入ってたら「このままやらなくちゃいけないのかな?」って思うでしょ。

腹立ちにまたしても罵倒しながら刺繍していたので色々考えてしまいましたよ。
他の出版社や、他の人たちはどうなのか判らないですよ。私だけがこんなのなのかもしれないです。
しかし多分みんな似たようなものだと思うけど
私みたいな「大物先生たち」じゃない人は
突然図案集の数ページを依頼されます。そりゃ嬉しくて受けますよ、時間許せば。
その様な「本に載せてもらえるんだ!」という喜びからせっせと指示に従って短期間で刺繍します。
でもね、初めのそこを私はもうちょっと考えなくてはいけないのですよね。

編集の人は「このような本を作りたい」という企画に乗りそうな人達(勿論載せたい人も含めて)を
ピックアップして依頼しているのであって別に変わりは履いて捨てるほどいるわけです。
私などが断っても特に痛くもかゆくもないのです。ええ、ええ、そんなのは判っておりますよ。
「読者の投稿作品」とあんまり変わらないのです。
本に掲載してもらえるだけで本づくりに協力している、とかましてや一緒に作っている、というものでは
決してないのです。表紙やっても名前が載る訳でもないです。(載っても「誰?」ですが)
しかし例えば表紙の刺繍が布の裏に刺してあったり平織布が斜行していれば
「この人こんなこと知らないのかな」とか思われます。「下手」とか「刺繍汚いわ」とか思われるのも私です。
毎回戦々恐々です。

いつもそんな怖い思いをしての図案集でしたが、
今回本当に強く 自分は「本づくりに協力したひと」じゃないんだなあ、と実感したのがこの編集の人のお手紙でした。
「表紙の件で云々・・・印刷所で布の色を変換してもらう予定でしたがとても細かい色抜けなどが多く
雑な処理になってしまいそうでしたので 布をかえて刺し直しで対応することになりました。…よろしくお願いします。」
この「刺し直しで対応することになりました。」…って何に?
印刷所に?いやいや、出版社に?本(の表紙)を作ることに、ということですよね。
刺すの私なのに、私の意向とか許可とかそういうの聞くのも何もなく、しかも10個、とかもうね。
私は刺しゅうミシンじゃないよ。

図案集は出版社、編集者さんたちの作る本であって私(たち)は殆ど図案と刺繍を提供する下請け内職です。
前から薄薄は思っていましたよ、でも今回ホントにこのことを実感いたしました。
あんまり腹が立って娘に話したら
「あったりまえじゃん、母さんなんか女工としか思われてないんだよ!」と言われました。ほんとだわぁ。
それなのにね、そんな女工に、「全部は出来るかわかんない」って言ってる女工に
時間ぎりぎりの表紙丸投げですよ。代案ないの?保険ないの?

私に送られてきたレイアウトの仮のコピー、「C案」となっていました。
「A案」「B案」どこいった?Cが駄目なら他があったんじゃないの?
他の人が忙しくて断られたとか?AもBも刺し直しだったのか?
何かもうとにかく時間が切羽詰まっていましたが私が断ったらどうなっていたの?
しかも送って来た布あんな刺しにくい、色だけ自分たちにとってOKの布でしかないです。
時間無くて図案無くてあのような布で 意地悪されてるのか?と思いました。
またお電話します、って書いてあったけど電話ないっすよ。
抱えているお仕事はこれ一つじゃないでしょうから忙しいのは判りますけどね。
お金の話をするのはさもしいかもですが
こういうのを 何か1ページ刺したらいくらです、とか1つ刺繍したらいくらですなどという
契約書の一つもなく 私たち(多分)はひたすら言いつけどおりに刺繍している感じです。
そんな中にも差はあって 輪郭刺しただけの小さい単純なモチーフをゆっくり刺しても
みっちり詰まった複雑な大きいモチーフをひーってなりながら刺しても
1つ1500円とか一緒だし。私損だよ。バカだよ、って時々思います。
でもそれは自分の特徴だからいいのですよ。
簡単なモチーフだってもしかしたら計算し尽くされた省略なのかもしれないしね。
がしかし、それを時間内に刺してきたからかかる手間は一緒、って思われるのはちょっと嫌なのです。
簡単に刺してると思われてるのが悔しいです。
だいたい「カンタンに出来る刺しゅう」とか刺繍に失礼でしょ?刺繍、簡単じゃないよ。
私は期日だけは守るのでそういう所が重宝で使われるのでしょうけれど
もう何か提供することにちっとも喜びを感じられなくなってしまいました。

本屋さんに並べられたとき 表紙だけ見て中を確かめずに買う人はいないと思いますが
表紙はやっぱり大事じゃないですか。
表紙だけで「こんな本センス無いわー」などともし思われたら中の他の刺繍した人たちに大変申し訳ないと思って
表紙の仕事を頂いた時はいつも結構緊張しながら納得いくまで刺します。(そんなの表紙以外だってですが)
今回も他の数人の方がたに「なんでこんな人が表紙なの?なんで表紙汚いの?」などと思われるような、
そんな表紙になってはいけないと思って刺し直しを受けました。本屋さんに並ぶ以前の問題ですねこれは。
自分の嬉しいな、の気持ちではなくて
日にちを伸ばして待っていただいている撮影の人や印刷所さんにご迷惑を掛けたくはないし
自分の作業で他の刺繍を頑張った方がたまでも道連れて大失敗、なんてことになりたくないから
結構これ以上ないパワーでやりました。
いつか本屋さんで手に取ってくれる人のため、というよりは
今回せめて私と同じ立場の刺繍した人たちの足を引っ張らないように力使った、と思っています。
別に全然望まれてはいないけれど。
だけどもし断っていても、それで私が皆さんに迷惑かけた、ってなるのかな?別に私のせいじゃなくね?
なぜ私がこんなに責任を感じなければならないの?何かおかしくない?
いいんだよね、今度は断る。もう刺繍図案のお仕事はしない。(もう来ないかもだけど)




COMMENT

大変!

たけちゃんこんにちは!
こちらはいいお天気です。

刺繍のお仕事って大変なんだね!
本屋さんで刺繍の本を手に取って
「たけちゃんの刺繍だ!」ってうっとりしているときは
そういう裏の事情は見えないですよね・・

出版社の人たちってひどいんだね~!!
そういうとき、刺繍作家さんも
編集会議みたいな場所に同席するんだと思ってた!

イメージに合わないから刺しなおし!なんて。
きっと自分で刺繍しない人だから
そういうこと言えるんだろうね・・

もしも本当にセンスがある人たちなら
色紙とかリボンとか小物を組み合わせて
もともとの刺繍のよさを引き立てることもできるはず。
・・って思うんですけどね。

とはいえたけちゃんの刺繍の本を
もう見られなくなっちゃうのはとてもさびしいので
出版社の人たちが心を入れ替えてくれるのを祈ります。

ところで相棒、始まったね!
家族そろってテレビ見ちゃった♪
来週のゲストの子役、誰だろう?見たことあるような
と思ったらなんと
濱田龍臣くんだった!!
子どもってあっという間に顔が変わりますね~

ではまた♪
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