• 2014/03/24/Mon 12:09:17
  • COMMENT:0
  • TRACKBACK:0
  • CATEGORY:刺繍とか

立ち直りました…。(心配して下さった方がた、ありがとうございます!くっだらない詳細は後ほど…)

ねこシャツの布を裁って部品を縫ったところで
私は日曜朝から新幹線で一人帰り、段取りを組んでから
月曜日は母の病院行きに付き添ったのですが
前から経過を観察していた乳がんの具合がちょっと思わしくなくて治療についての説明と選択があり
そういうのもあんまり言葉を言えなくなってしまい意欲も失いつつある母の人生について
子としての責任を果たしているのかなあ、これでいいのかなあと
様ざまな思いが去来して歩みが止まってしまいそうです。
しかしのんびりゆっくり想いに浸っている暇はないのでした。それでココロが助かることもあるわけで。

月曜の晩から仕事を終えた夫と娘二人が車を飛ばして翌朝やって来てくれました。
ここからが本番。
引っ越しと言うか大掃除と言うか
母が介護施設へ入居することになったのでまあほとんどの家財道具を処分したわけですが
昔気質の人でさすがに「気に入ったものじゃんじゃん買っちゃう」なんてことは決してして無いにもかかわらず
「必要になる時があるかもしれない、まだ使えるから取っておく」派なひとの
85年分(というか戦後の分ですかね)の家財なのですごい量です。
一人暮らしなのに食器とか7人暮らしのうちよりずっと多い。勿論使ってないやつ。
何時の誰の引き出物だか内祝いだか判りませんが
段ボ―ルって何十年もたつとぱりぱりになってつかんだら指の形に穴空くんですね…、
そういう箱が一杯です。
いわゆる「ごみ屋敷」じゃないから汚れたものじゃないのですが
綺麗に洗った、おかずの入ったプラスチックのパック類とかがどんだけ出てくんだ!?とか
私が子供のころから使ってた麦茶冷やすボトルとか
バザーで買ったようなほぼ新品は箱に入って棚の中、で結局旧品を何十年も使い続けていた感じです。
タオル類も箱に入ったままのものが沢山、
そりゃ子どもがいるわけじゃないし一人暮らしでは傷まないでしょうけどね、
なにも何十年も使いまわすことないじゃないですか。
服も自分で縫ったやつばっかり、年に何着も自分の物を縫う訳じゃないけど
縫うときはちゃんと布から選んで仮縫いもして~ってな具合でしたから
長く着れまして割と最近までこれ30年以上前のじゃん、というのも着てたくらいですが
そういうのが何十着ってたまるわけですよ。85だから。去年まで縫ってたから。
パジャマみたいのは擦れたりしたら新しく作って更新されてたけど
お出かけ服なんかは出かけなくなっても捨てないからすごい量。
全部手作り。ボタンホールは手縫いですよ。
とまあこういう具合で大体想像していただけますかね。
そういうのを心を鬼にしてばっさばっさと処分してまいりました。
ここで私が「この布イイな、端切れにして小物作れそう」などと思ってしまってはいけないのです。
どうにもならないことを深く考えて悩んだり苦しんでも前には進めない、を合言葉に
娘や夫と人の暮らしの処分なんとか終えました。

大方片づけて東京を出たのが10時頃だったかな、
風の強かった日でスカイツリーも東京タワーもビルの灯りも綺麗に見えました。
途中一休みした富士川あたりでは月明かりに白くぼーっと浮かぶ富士山も見えました。ビューティフル!
水曜の朝に奈良に着いてから末っ子と次男を学校とバイトに見送り
皆は朝ぶろに入ってご飯、一眠り。
そして昼には 捨てきれず持って来た荷物を整理したりこちらで粗大ごみとして処理場に持ち込んだり
なんやかやでまだ散らかしたままの部分もあるのですが
金曜日から強引に仕事モードにしました。
金土、と刺繍して昨日は刺繍とミシンで仕上げたのですが
なぜかすごく緊張してしまいました。
一週間ぶりの刺繍やミシン、以前なら2か月ぶりとかざらだったのですが
何か気持ちが大きく動いた感じですんなり元に戻れるかしらん?間違ってしまってない?って感じだったのですが
案外、かえって落ち着けたような。
今日朝から写真を撮ってオーダー主に連絡。OKを頂きまして日本時間では明日の取引となりました。

復帰第1作は苦手の黒猫です。

kb2.jpg

頂いた画像のスカーフ巻ねこが決まってたので顔はこれ、とすぐに決まりましたが
スカーフをホントに布付けてみようかな、とか色々考えたのですが
アイロンしにくいか?と結局刺繍にすることに。
あんまり上手く行ってないかもですが こういうのも良いな、と思いました。

kb3.jpg

黒ねこはいつも紫よりの灰色グラデーションを使うのですが
今回は初めて違う色合いの糸を使ってみました。暖かみにのある灰色系。
他の会社はわかりませんが 私の使っている「オリムパス」さんの刺繍糸は
黒にならぶ次に濃い色がグレーでも茶色でも差があり過ぎるのですよね。
もう一段濃い色が欲しい!といつも思います。
じゃあ会社変えれば?とも思うのですが オリムパスの糸の細さが好きなのですよ~。(太く感じる色もあるけど)

3月はこの引っ越し作業などの予定があらかじめあったため
お仕事としては一応この黒猫で予定クリアなのですが(勿論空いた時間は予定前倒し)
次は予定外のキジねこを刺そうか迷っているところです。
どうしようかな。このキジ猫もぴったりの色がないのですよねー。
別の会社の糸を試してみようか心躍る私の春休みですね。(いつも休んでるじゃん!)



ここからは前回日記の立ち直れないかもしれんと思った出来事です。
こんなの全然書く必要もないのですが
前述のような境遇にいるいい大人の自分ですが
そういう社会的立場では年齢等に見合った振る舞いをなんとかしているつもりですが
自分の、本当にごく個人的なことに関してはいまだにあたふたもがいてばっかりだなあという
全く大人げないお話であります。長くなります。

以前紹介したポケモンシャツ、ポケモンのゲームを作っている(それ以外も作っていますが)
ゲームフリークと言う会社の増田さんという人に贈ったのです。
ここにいらっしゃる方は刺繍やねこシャツに興味のある方が主だと思うので
その人だれ?って感じかも知れませんが著名な方です。
でも末っ子のポケモンサントラ聞くまでは私も全然知らない人でした。ゲームもしたこと無かったし。

で、サントラがあまりにも素晴らしかったことは以前にも書きましたが
近年のゲームの曲作りをしている主な方が5人ほどいらして
(増田さんも作曲しておられます。末っ子と私の一押しはそのなかのショータカゲヤマ)
どの方の曲も大好きで、「ああこの人たちに何か贈りたい!こんな気持ち何十年ぶり?」みたいな勢いで
刺繍しだしたところ突然ねこシャツ世界デビューになってしまい
「これは増田さんに」と思って作ったシャツが出来た所で贈り物計画は休止しておりました。
(他の方へも材料などは用意してある)
ホントにいい年なんだからこういうことは止めなよ、恥かしい。と言う感じです。
韓流にはまるおば様たちとか遠い青春時代のアイドルグループ再結成に沸くおばさま、とかと
一緒と思て下さって大きな間違いはないかな。グッズ(この場合はゲームになるのか?)買ったりしないけど。

で、昨年末に もう部屋の中がシャツの布だらけになってしまって
5つ揃って贈りたいけどとりあえず1つだけでも贈るか、ということにして会社に送ったのでした。
そのころポケモン関係は世界同時配信!みたいな色んな大きな企画に不具合が生じスゴイ大変そうな時期でした。

増田さんはツイッターをしておられて 普通にポケモンファンの一般の人たちと色々交信されています。
いつかそこで何か聞いてみようか…と思いつつまあおばさんなのでそういうのには手を出さなかったのですが
ちょっと前に海外の方からポケモンシャツについて、
「とても素敵、猫だけじゃなくてポケモン刺繍ももっと見てみたい」と言うようなメールをわざわざ頂き
それがとても嬉しくて(ポケモン刺繍の感想って殆どもらったこと無かったのです)
ついね、1週間くらい迷って考えてからだけどアカウントを取って文章も考えて
増田さんに向かってツイートですよ。ああ、止めとけばよかった…。

私は刺しゅうする時、今は勿論依頼してくれた人に はっと笑顔になってもらえるような
そういう刺繍を目指しています。
世間様に次男シャツが出回った時「思わず2度見する」と書いていただいてあり とても嬉しかった。
え?っと思わず見た人の心が(小さくでも、その時だけでも)明るくなったらいいな、と思って刺しています。

増田さんは本当にすごく忙しい人だし
(多分)重要書類から贈り物から大量のものが毎日送られてくるのだと思うので
目を通すだけでも大変な作業と思います。勿論一人がかりじゃなくて。
でもそう思うことは増田さんを気遣ってではなく多分自分を保つためなのではないか?というのが
情けないです。

増田さんはお返事くれました。
「シャツ、見たと思います。」(もうちょっと他の事も書いてありました。またおくってくださいねー、とか)

……「見たと思います。」
えーと、なにか、刃物のついた振り子のようにこの言葉がしばらく私を繰り返しぶちのめしました。
ホント、久しぶりにガーンと来ました。

ええ、ええ、今までだってなんだか無謀と言えることはしてきました。
しなくてもいいのにやったからこてんぱん、みたいな。
ほら、委託募集に応募してそのまま荷物が帰って来たりとかいろいろ経験ありますからね、
そういうの繰り返すとじわじわやっぱり心の奥の方が崩れてきそうになるものです。
でもやっぱり物を作るの好き、楽しい、という気持ちと
それを認めてくれた人もいる、その人の言葉を頼りに崩れた所は固めて傷ついたところも補修して
なんとか今に至っている訳で。

今もねこシャツだって「刺繍が受け入れられたわけではなく、猫が可愛かっただけ」とも思ってはいるけど
なにか見事にほんとにそれ以外の部分を木端微塵に打ち砕いてくれました。
私の刺繍は見たかどうかも忘れちゃう程度の物だった。
(そりゃ 刺繍自体に興味が無かったらそうでしょうよ。)
まだ「気に入らないから人にあげました」とか「捨てました」とか言われた方が
私の方でも悲しいけど落としどころがあった。あるいは「まだ見てません」と言われたかったです…。

「見たと思います」…全く印象に残ってない…うう。
シャツの贈り物がたくさんあってどのシャツのこと言ってるのか判らなかった、とか?
あらゆる場面を想像しましたが(5種類くらいだけど)どれも自分のための想像にすぎません。

とにかく何とも思ってもらえなかったということが結構ショックで
東京に行く時にいつもまず京都に出るのですが
京都のすぐ手前で任天堂のビルが2つ現れるのですね。それとか
新幹線で浜松町のあたりをもうゆっくり通り過ぎる時ポケモンセンターの前を通るのですが
いつもそれに癒されていたけれどそれとか、
そのあと山手線で秋葉原のあたりでやっぱり任天堂のビルが目に入って
(べつにゲームフリークは渋谷にあるのでそれらは全然関係ないんだけど)
そういう時もしかしたら動揺して泣いちゃうんじゃないか位思ったけど
別に涙は出ませんでした。

今回の東京行きは心にも頭にもそして体にも重くのしかかることで
自分の刺繍がどうの~なんてことはそれらに比べればほんの些細なことに過ぎなかったから案外立ち直れてるの?
失敗し慣れて回復が速くなったの?それとももともとたいして落ちこんでなかったの?
いやいや、一時はHP危なかった。
もし、年を取ってなくて 他にしなくてはならないことが大してない立場にいたら
1か月くらいは心折れてたと思います。今回3日で済んでヨカッタ。
でも日々頂くねこシャツの問い合わせや到着して喜んでくださっているお知らせメール、
友だちからの激励メール、知らない外国の人からの大げさな評価…
そういうものがとてもありがたく
そして詰まりに詰まっている注文の波がずるずる落ち込んでいる私を厳しく追い立てます。

いや、いまもちょっとは、いえ、大いに引きずってはいて
もう二度とゲームフリークとか、とにかくそういう大物に近づいちゃいけない、
(決してリベンジなども考えてはいけない。)
ショータカゲヤマにもヒトミサトーにも贈りたかったけどダメダメもうだめ絶対。
などと(今は)再び振り子が襲ってくることを恐れてます。(でもどうせすぐ忘れるのです)

このことが起こった時偶然もう一つの「莫迦なチャレンジ」をする機会があることが発覚しました。
もうこれに懲りてヤメトキヤーという声と残っているわずかなチャレンジ精神が葛藤しています。
自分が精神的に痛い目に合うかもしれないことを試みる、ってマゾなの?ギャンブラーなの?
いやもう、やめておきなよ…。

自分への戒めのためにツイッターのアカウントもまだ置いてあります。いつでも振り子は飛んでくるのだよ。

まだ朝の散歩が真っ暗だったころ
ふと、兄と私の今年の年齢を足したら100になることが判りました。(6月になったら)
兄と私は年が離れていて、なんなら20くらい離れていると思って下さっても私は一向に構わないのですが
85にしてまだ「老いとは」と言うことを私らに教える母すごい…などと考えてはっとしたのです。

私の子どもの年、みんな足したらなんと97なのですよ!8月から誕生日が続くのでそしたら102。
つまり私は今年でかれこれ延べ100年も子育てしてるってことですか!?えええっ?

…と気づいたらね、もう、「もう十分やったのではないか?」って思ったのね。
もちろん末っ子はまだ義務教育中だし、だから家事を引退しますとかそんなことないけど
そろそろ自分のこと考えてもいいんじゃない?(当面は親の事だが)
子どもはもう大丈夫じゃね?とか何か急にちょっと自分を労わりたいというか労いたい(おお、同じ字だ)
いたわりたい、とねぎらいたい、ね、そう思って。

ちょうど一年前まだ頭のしっかりした母に子どもの写真を見せたら
「こんなに大きくなったのか。おまえ、よく育てたねえ」と言われました。
子どものころからあんまり親に言葉で褒めてもらったこと無かったので大変印象深かったのですが
まだ育児が終わったわけでは全然ないけど でも晴れがましい気持ちがしました。
それを、100年育児した、と数字見たら新たに実感しまして
今まで「Go!Go!5」とか言ってたけどこれから「Go!Go! hiroko」でよくね?とか考えたりもしました。
自分のことよく考えて事業主にもなるし青色申告しようとか結構息巻いてるのですよ。
だから…だからまた勝手に何かにチャレンジして傷めつけられたり落ち込んだりしても
それもまたいいかな、別に今までだってしてきたけど、なにが「だから」なのかわからないけど
良いかな、自分のためだけに舞い上がったり落ち込んだりしても。その姿を家族に見せてもさ。
(いままでも十分に見せていた気がするけど…)

…などと思う暖かい日の昼下がりなのでした。
そんなこんなで立ち直ってるのかあんまり良く判らないし
どっちに進もうとしているのか自分でも不明ですがとりあえず手は動いています。
また刺繍します。

心配してくれた友だちのみなさま、ありがとう!
長々お付き合いいただいてありがとうございます。




COMMENT

NAME
TITLE
MAIL
URL
PASS (削除時に必要)
SECRET 管理者にだけ表示を許可する
COMMENT&
DECORATION

TRACKBACK

トラックバック

http://gogo5hiroko.blog28.fc2.com/tb.php/297-04515bd3

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

hiroko0619

Author:hiroko0619
刺繍と手仕事と日々のつれづれ


ねこシャツのご注文は現在お受けしておりません。

ねこシャツのご説明・ご注文受付等についてはこちら→

最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR